「龍が如く」シリーズといえば、桐生一馬を主人公とした極道の抗争劇が定番だが、最新作『龍が如く7 光と闇の行方』は、全く新しい世界観を提示している。舞台は横浜で、主人公は元極道組織「東城会」の若頭補佐・春日一番。彼は、ある事件に巻き込まれ、18年間も刑務所暮らしを送ることになる。そして出所後、新たな街で新たな人生をスタートさせようと決意するが、その道には多くの困難と陰謀が待ち受けていた…。
従来のシリーズ作品とは大きく異なる点の一つは、戦闘システムだ。今作では、従来のアクションRPGからコマンドバトルに様変わりした。キャラクターはそれぞれ固有のスキルを持ち、敵との戦いはターン制で繰り広げられる。この変化は、多くのファンを驚かせたが、同時に新鮮なゲーム体験をもたらしていると言えるだろう。
新要素「ジョブシステム」で戦闘に奥行き!
『龍が如く7 光と闇の行方』では、「ジョブシステム」が導入されている。これは、主人公である春日一番が様々な職業に就き、その職業に応じたスキルを習得できるというシステムだ。例えば、「ホスト」「ホームレス」「バーテンダー」といったユニークなジョブが存在し、それぞれ異なる戦闘スタイルと特殊能力を備えている。
ジョブ名 | 説明 | 特殊能力 |
---|---|---|
ホスト | 女性客を魅了するチャームで敵を弱体化させる | チャーム攻撃 |
ホームレス | 汚い手で敵を殴りつける、素手攻撃が得意 | 地獄の鉄拳 |
バーテンダー | 巧みな手さばきで敵に状態異常を与えるカクテルを投げる | 酔いどれパンチ |
ジョブシステムは、戦闘の戦略性を大幅に向上させている。プレイヤーは、自分のプレイスタイルに合わせて最適なジョブを選択し、スキルを強化することで、より強力なキャラクターを作り上げることができる。
ストーリー展開も新たな魅力!
『龍が如く7 光と闇の行方』のストーリーは、従来のシリーズ作品とは一線を画す、人間ドラマ的な側面が強い。主人公である春日一番は、出所後、新たな人生を築こうとする中で、様々な人々との出会いを経験する。
彼を助ける仲間たちには、元ヤクザの女性、熱血漢の刑事、謎めいた情報屋のなど、個性豊かなキャラクターたちが登場する。彼らの物語を通じて、友情、裏切り、そして贖罪といった普遍的なテーマが描かれている。
都会の喧騒と人情味あふれる世界観
舞台となる横浜は、華やかな夜景と歴史的な建造物が共存する魅力的な都市だ。ゲーム内では、実在の場所をモデルにした街並みが忠実に再現されており、プレイヤーはまるで横浜を観光しているかのような気分に浸ることができる。
また、横浜ならではのグルメも楽しめる要素がある。ラーメン屋、居酒屋、中華料理店など、様々な飲食店が登場し、美味しい料理を堪能できる。
まとめ:シリーズの新たな時代を切り開く意欲作!
『龍が如く7 光と闇の行方』は、シリーズの伝統的な要素を受け継ぎながらも、大胆なシステム改革と人間ドラマを融合させた意欲作と言えるだろう。コマンドバトル、ジョブシステム、そして横浜という舞台設定が相まって、プレイヤーに全く新しいゲーム体験を提供してくれる。
「龍が如く」シリーズのファンはもちろん、RPG好きや、横浜に興味のある方にもオススメしたいタイトルだ。
追加情報:
- 開発元:セガ
- 発売日:2020年1月16日
- 対応プラットフォーム:PlayStation 4、Xbox One、Microsoft Windows